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春の訪れ [日々]

 3月初めの東京行きの話をしていたら、いつの間にかお彼岸も過ぎて、3月も今日で終わりになってしまいました。

 暑さ寒さのお彼岸が過ぎても風の冷たい日が続いていましたが、ここ2、3日、ようやく暖かいと思える日になってきました。


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 畑の周りの休耕地は、オオイヌノフグリやホトケノザ、ヒメオドリコソウ、タネツケバナなど、この時期おなじみの地味な花たちでいっぱいです。


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 この間、柿の木の枝を切っていたら、骸になった穴の縁にヒメオドリコソウが咲いていて驚きました。地上2メートルもあるのにどうしてそんなところで咲いたのでしょうね。


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 桜の木の上でキリリ、キリリと啼く鳥があったので、慌てて部屋にカメラを取りに戻りました。

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 やはりカワラヒワですね。一緒に写っている我が家の桜の蕾もずいぶん膨らんで来ました。

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 地味な鳥ですが、翼を広げた姿は黄色が鮮やかです。


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 やっと暖かくなってきたので、畑の囲いの修復と夏野菜向け畝の準備を急ピッチで進めています。とくに夏野菜の準備、去年より10日くらい遅れています。 

 畑の囲いは雪で潰れたのを修復しているのですが、ビフォア、アフターの写真を撮り忘れました。杭を打ち直して倒れていた囲いを立て直してました。最後にネットを張って仕上げですが、まだまだ時間が掛かりそうです。


 今日のYouTubeで送るジャズプレーヤーはBarney Kessel(バーニー・ケッセル)です。曲はソニー・ロリンズの名演でおなじみのセント・トーマスです。元々快適な曲ですが、バーニー・ケッセルのギターで聞くとさらに軽快感が増しますね。



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東京(2)新宿 ナルシス [旅]

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 ホテルでチェックインを済ませたあと一休みするのも惜しく、小さなバッグだけ肩にかけてふたたび新宿の街に出ました。

 新幹線から降りたときも感じたのですが、東京は予想外に寒く感じました。3月と言ってもまだ始まったばかり、閏年ならまだ2月です。今にも雨が降ってきそうに曇った空のもと、私は薄いダウンのジッパーを上げて歩きました。

 目指すは歌舞伎町です。場所が場所だけに多少迷いはあったのですが、上京が決ったとき是非行ってみたいお店があったので、ともかく行けるところまで行ってみようと思いました。

 ブログなどで東京の新しい情報を知ったりすると、次に上京する機会があれば是非行きたいと思ったり、コメントしたりするのですが、いざとなるとそれが何処だったかさっぱり思い出せません。

 唯一、思い出せたのが「ナルシス」です。このお店は、歌舞伎町にあったバーで、正式には「酒場ナルシス」というのでしょうか、20代前半の頃、友人haraに連れられて何度か通ったところです。

 その頃のことを以前、そらへいの音楽館で書きました。以下がその記事のリンク先です。http://sorahei-s.blog.so-net.ne.jp/2010-11-19


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 新宿五丁目から靖国通りを歌舞伎町に向かって歩いていると、花園神社の前を通ります。ここを過ぎて右に折れると少しずつ、市役所裏あたりのコアな部分に近づいて行きます。

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 有名なゴールデン街がありました。若い頃でも昼間しか通ったことがなかったと思います。

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 ゴールデン街、市役所裏あたりを過ぎて、スマホのナビの案内のまま進んでいくと、派手な色合いのネオンサインが目立ち始め、いよいよ歌舞伎町の繁華街に近づいて行きます。

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 「つるかめ食堂」の看板を見つけました。昔、職場の年上の女性に連れられて一度だけ来たことがあります。庶民の味方、財布に優しい大衆食堂でした。当時は奥行きの深い細長いお店だったと思います。今も健在で創業60年だそうです。

 その斜め向かいに見えるレンガ色の建物は名曲喫茶「王城」と思ったのですが、今はカラオケのお店になっているようです。

 「王城」には入ったことがあったか記憶がはっきりしません。ただ、昔、このあたりにあるらしいジャズ喫茶を探してうろついていたら、客引きにあい、危うく連れ込まれそうになったことがありました。

 今は、客引きらしき人もあまり立っていませんが、アダルトな看板が建ち並び、その内容からしてもいかにも怪しげなスポットに突入しているようです。

 ナルシスをさがして、立ち並ぶビルの看板とスマホの画面を交互に見ながらうろうろしていると、さすがにいぶかしむのか、どこからかお兄さんが出てきて「DVDでしょう」などと声を掛けてきます。

 違う違うと手を振って、ここまで来て逃げるのも癪なので尚も看板の林の中を探します。スマホが指すあたりに立って、この辺なのだがなぁと見上げていると、ビルの二階に目的のお店、「ナルシス」の看板を見つけました。

https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%B9/@35.6946903,139.7025345,3a,75y,210h,90t/data=!3m7!1e1!3m5!1s6RVEll3DJNJ50yEAyG6t1Q!2e0!6s%2F%2Fgeo2.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3D6RVEll3DJNJ50yEAyG6t1Q%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dsearch.TACTILE.gps%26thumb%3D2%26w%3D234%26h%3D106%26yaw%3D210.72865%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656!4m5!3m4!1s0x0:0xe1066bb65786a2af!8m2!3d35.694579!4d139.70248!6m1!1e1

 写真を撮る余裕もありませんでした。店の前の通りの様子は、よくこんなところにジャズ喫茶をと思うような雰囲気です。ただ吉祥寺のメグもそうでしたし、京都木屋町にあるジャズ喫茶もちょっと近寄りがたいところにありました。

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 たどりつきました。やっとたどりついたと言う感じです。ネットで見たのと同じ扉です。喜び勇んで中に入ろうとしたら鍵が掛かっていて、白い貼紙が目にとまりました。

2017-03-003.jpg もしや閉店のお知らせではと心配したのですが、違いました。午後5時からのオープンのようです。

 午後4時を過ぎたところだったのでまだ一時間近くあります。仕方ないので、その辺をぶらついて時間を潰すことにしました。表に出て通りを抜けると歌舞伎町のど真ん中に出ました。

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 この通り、今ではゴジラストリートというのだそうです。かつてコマ劇場があったあとに建つ新宿東宝ビル、その屋上からゴジラが顔を出して吠えています。賑やかな音とネオンサインは相変わらずですが、ここも平日のせいか私の記憶より人通りが少なく思えました。

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 ゴジラストリートと靖国通りの交差点です。昔は、このあたりに似顔絵描きがずらっと絵を並べていたり、アクセサリーを売る人たちがいたように思いますが、時代のせいかさすがの歌舞伎町もすっきりして見えます。

 前方の新宿駅に向かう街路樹がある通りは、昔、人の頭で黒く埋まっていました。(当時茶髪はありませんでしたからね)

 歌舞伎町に来だした頃は、その通りが人でいっぱいになり、緩い坂道を黒い頭の群がずんずん、ずんずんと一定のリズムで揺れて見えるのに驚いたものでした。今は回りの建物の背が高くなったせいか、以前より通りが狭く見えます。

 もう一度DIGに行くのも勿体ない気がして、ただウロウロ歩き回って時間を潰しました。そろそろ5時になる頃を見計らって、さっきの通りに引き返します。

 顔を覚えていたのか先ほどのお兄さんが、「やっぱりDVDをさがしているのでしょう」とまた声を掛けて来るのを苦笑いで振り切って二階の階段を駆け上がりました。

 やれやれドアの向こう、磨りガラス越しに店内の明かりが灯って見えます。扉を開けると、ママさんが驚いたようにこっちを見て「いらっしゃいませ」と声を掛け、慌ててカウンターの上の鞄などを引っ込めました。本当に今、開けたばかりの様子でした。

http://jazz-kissa.jp/tokyo-narsis-photo-collection

 店は横に細長く、カウンター席が中心で通りに面した奥の方に椅子席がいくつかありました。その反対側の壁の上方にスピーカーが横向きに並べられていました。店の形は違いますが広さはかつての酒場ナルシスとあまり変わらないかも知れません。

 もちろん開店したばかりなので私の他に客はいません。カウンターに腰掛けて、ビールを注文しました。しばらく店内を見回したあと、ママさんに話しかけました。40年ほど前、バーだった頃のナルシスに来たことがあると。

 ママは、懐かしそうに私を見ました。でも記憶をたどっても思い出せそうにないようでした。当然です。もう40年以上も昔のこと、しかも私はそれほどたくさん通った客ではありません。

 当時、ママさんは結婚してお産、子育てに忙しかった頃だそうです。その頃生まれた娘さんが今40歳になるとおっしゃってました。

 私も当時、カウンターの中でママさんを見かけたのはちょっとだけでした。すらっとしてきれいな方だった記憶があるのですが、その頃のママさんは30歳前後、今は70代です。

 私の記憶ではもう一人、お手伝いされていた女性がおられたのですが名前が思い出せません。以前ブログではレイ子さんと仮に呼んでいたのですが、ママさんに聞いたらtakemiさんではないかと言うことでした。

 その方は、60歳そこそこで亡くなったと娘さんからの年賀状で知ったと言うことです。年齢からすると多分10年くらいは前のことだと思います。ママさんのお母さん、つまり先代のママさんもつい数年前までは健在だったのだそうです。

 もと酒場ナルシスがあったところからいつこちらに移転されたのか、教えていただいたのに失念しました。ただジャズ喫茶を始めたのは1978年で元の場所だったそうです。

 その頃なら私はまだ東京にいましたし、あちこちのジャズ喫茶をうろついていた頃です。もしナルシスがジャズ喫茶になっていると知っていたら、もっと頻繁に通っていただろうと思います。

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 離婚された前のご主人がオーディオ好きでこのお店のオーディオを用意されたのだそうです。写真では途切れていてわかりづらいですが、上の方にあるのがママご自慢のスピーカー、グッドマンです。当時でもなかなか見つからなかった逸品だそうです。

 カウンターの向かいの棚にはお酒が並んでいます。夜はお酒が出て、昔からの古い客や気さくなママさん目当ての常連客が集っているのだろうなと思えるお店の雰囲気です。

 お酒の棚の間に辻まことの全集が並んでいました。そう言えば、バー・ナルシスのマッチは辻まことデザインだったことを思い出しました。

なるしす b.JPG なるしす a.JPG 酒場ナルシスのマッチ

 ママさんは川島夕子さんと名乗られました。ほとんど初対面の私にも気さくにいろいろなことを話してくださいました。当時のナルシスのこと、新宿、歌舞伎町の話など。

 歌舞伎町ではジャズ喫茶「木馬」にもよく行っていたと言うと、「木馬」は最初、別の通りにあったのだと教えてくれました。私が通っていたのは、多分移転後のお店の方だったと思います。「木馬」も1990年代に閉店してしまいました。

 ほとんど初対面であることも忘れて、静かな雰囲気の中であれこれと思いつくままにお喋りを続けていたのですが、その雰囲気を破るように、一人のお客が入ってきました。常連さんらしくママさんも気軽にあしらっています。

 その人は今まで都庁で仕事をしてきたのだそうで、憤懣やるかたないと言う風に都庁の若い職員や公務員への不満をぶちまけていました。

 黒黒としたパーマ頭に口ひげを生やしていて、私よりずっと若いと思っていたらもう60歳と聞いて驚きました。話題が豊富で面白い方でした。

 ジャズの話をするとこの方もジャズには造詣が深いようで、ビル・エバンスやマイルスの逸話をいくつか語られたので驚きました。このお店には珍しいジャズのレコードがたくさんあるとおっしゃってました。

 その言葉通り、ママさんはジャズのレコードを何枚か掛けてくれました。かなりマニアックなレコードが多くて、私が知っていたのはマイルス・デイヴィスのリラクシンだけでした。グッドマンの音は素朴で耳になじみやすく心地良かったです。

 しかし、このお客の出現によってママさんとの話は途切れがちになりました。ママさんはカウンターの内側に腰掛けて一人煙草を吸い、自分で立てたコーヒーを飲みました。

 いい香りが私のところにまで漂ってきます。ビールを飲み干して手持ち無沙汰になった私は、ビールの追加ではなく、コーヒーを頼みました。おいしいコーヒーでしたね。

 いつまでもそこにいたかったのですが、ママさんとではなくあとから来た客と話をしてしまうことになって、それでは意味が無くなるので頃合いを見計らって辞去することにしました。

 北海道に住むharaにこのことを話したらさぞ驚くだろうなと思いました。入り口まで送ってくれたママさんに、別れ際、彼といっしょに来たかった、出来ればまた来ますと告げて、ナルシスをあとにしました。

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 外はすでに暗く、雨が降リ出していました。濡れたアスファルトの路面にネオンサインがにじんでいます。時刻は午後七時を回ったところ、ほぼ二時間いたようです。


 今夜は、ナルシスのママが掛けてくれたレコードMiles Davis(マイルス・デイヴィス)のRelaxin'です。





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東京(1)新宿 [旅]

 一昨年の9月、山中慎介チャンピオンの応援で、十数年ぶりに上京したのでした。去年も東京での防衛戦を期待していたのですが、地元京都と大阪で行われたため上京する機会を得ませんでした。

 今年3月2日に両国国技館で12度目の防衛戦が組まれましたので、約2年振りに上京する事が出来ました。今回も慎介選手の父親の同級生軍団といっしょです。

 前回はタイトルマッチ応援のあと、一日オプションを付けて東京の懐かしい地を一人で回ったのでしたが、今回は仕事の都合で、オプションを防衛戦の前の日に付けて、皆より一日早い3月1日に上京しました。

 当日、京都駅に着いて新幹線に乗ろうとしたら、東海道新幹線が山陽新幹線の影響で一時間前後遅れていました。せっかく家を早く出て、少しでもたくさん東京を回りたいと思っていたのに、いきなりアクシデントです。

 ところが私は、たまたま「のぞみ」ではなく「ひかり」を予約していました。新大阪発の「ひかり」は山陽新幹線の遅れの影響を受けません。なんと5分遅れただけで京都を発車しました。しかも東京駅に着く頃はその遅れもほぼ取り戻して1分あまりの遅れで済ますことが出来ました。

 無事到着した東京駅、いつも工事している印象だったのですが、すっかりきれいになっていましたね。広いコンコースを大勢の人があちらこちら行き来しています。

 その人混みをかき分けながら、中央線に向かいます。目指すは新宿です。頭の中にはいろいろな案がありましたが、前回、夜少し歩いただけだったので、とりあえず今回は新宿をメインにしようかなと思っていました。 

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 新宿駅は工事中でした。昔、あれだけ歩いた新宿駅ですが、さすがに今自分がどこにいるかわかりません。たまたま出た改札がいつも利用していた中央東口改札でした。

 回りの雰囲気は変わっていますが、改札や券売機の配置は昔といっしょです。そのままコンコースを新宿通りの東口玄関に向かいます。

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 階段を上がるとアルタが正面に見えました。もう「笑っていいとも」はありません。

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 ロータリーに沿った舗道の壁にかつては映画の大きな看板がずらっと並んでいましたが、今は大きな広告もなくなんとなく殺風景です。

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 いつも利用していても、滅多に見ることがないJR新宿駅東口の看板とルミネ

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 私は、いつも東口正面に出る通路を途中で右に折れルミネの中を通って、こちらの階段から東口に出ていました。東口正面に出るより、こちらの方が新宿通りに出やすかったと思います。

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 階段を出た所、以前はサクラヤだったような気がするのですが、ヨドバシカメラになっていました。

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 懐かしい新宿通りです。写真は「高野フルーツパーラー」前あたりなのですが、工事中だったみたいです。隣の「新宿中村屋」はありました。

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 紀伊國書店です。ここはずっと変わらないですね。ただ、エスカレーターを上がった二階、通路に張り出した売り場は、かつてレコードを売っていた帝都無線でしたが、もうありません。レコード店はおろか、CD店も最近は見かけないですね。

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 伊勢丹です。三越と一緒になって、京都や大阪にも出てくるようになりました。社長が替わったりして今いろいろ話題になってますね。

 このあたりは若い頃、これと言った用もないのに何かを期待して幾度となく歩いたところです。当時に比べると平日のせいか、それほど人通りがあるようには思えませんでした。

 新宿も観光地なのか、舗道を歩いていると耳慣れない外国人の大きな声を至るところで聞きました。また東南アジア系のグループや家族連れの姿をよく目にしました。

 予約しているホテルは五丁目なので新宿通を二丁目の方向に向かって歩きます。チェックインの時刻まで少し間がありましたが、荷物を預かってくれるそうなので早めに行くことにしました。

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 荷物を預けて身軽になってからあちこち歩くつもりだったのですが。歩いていると懐かしくてつい寄り道したくなってしまいます。

 伊勢丹手前の路地を入って、カレーの店ガンジーです。前回来た時は夜でもう閉まっていたのでした。今回、昼食は新幹線の車内で済ませていたのでパスすることにしました。オーナーに会えれば寄ったのですが。

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 紀伊國屋書店の裏を通って、路地を抜け二丁目と反対の方向に歩きます。角っこにかつて、「トップス」という見晴らしの良い喫茶店があったのですが、今は「松竹芸能」のお店になっていました。時代ですね。

 その間の路地を抜けたところ、新宿通りと靖国通りを繋ぐ通路が上の写真です。正面が新宿通りになります。右手のビルの地下にかつて「びざーる」と言うジャズ喫茶がありました。

 まだジャズを聞き始めても間もない頃でした。ジャズのジの字もわからず、ただ異国の音楽だなぁとなんとなくなじめない思いで聞いていました。

 そんなある日、新宿の街をウロウロしていたらどこからともなくジャズが聞こえてきました。するとなぜか身体が反応して浮き立つのです。嬉しいような懐かしい気分に誘われました。

 音が聞こえる方向に行ってみると、とあるビルの地下の入り口からその音は道路に向かって放たれていました。誘われるように地下の階段を降り、暗く細長い店内に潜り込みました。多分、それが初めてのジャズ喫茶体験だったと思います。

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 「びざーる」のマッチです。お店は、もうずいぶん前に無くなったと思います。当時、私がよく通ったのはそのすぐ近くにあった次のお店です。 

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 通りをアルタ裏の方に向かい、アルタ手前の路地を右に曲がると、とっくに取り壊されていると思っていた「DIG」の入り口の階段がまだありました。

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 もちろん、「DIG」はもうありません。写真では明るいですが、私の印象ではもっと狭く薄暗い階段だったと思います。階段を上がって二階右手に扉があり、ジャズのお店の名前がありました。営業しているのかいないのか音はしていませんでした。

 「DIG」はさらに階段を上がった三階にありました。扉の前に立つと、扉の向こうからジャズが聞こえてきたものでした。嬉しくなってドアを開けると、大音量が風圧のように押せ寄せました。室内は思わず身を背けたくなるような煙草の煙が充満していました。

 店内はいつも混んでいて、相席になりました。皆、うつむいて黙々とジャズを聞いていましたね。まるでジャズ教にひれ伏す信者の群れのようでした。会話は禁止で、コーヒーを注文するのもジェスチャーのように指を立ててウェイトレスさんとコミニュケーションしたものです。

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 戻って少し坂になった路地を下ると靖国通りに出ます。新宿二丁目の方に向かって歩き出して間もなく、右手に「DIG」の後継店「DUG」の看板が見えてきました。

 「DUG」はかつて「NEW DUG」といっしょにあったと思います。一階が「NEW DUG」だったと思うのですが曖昧です。「NEW DUG」はおしゃれでお酒を飲むお店でした。「DIG」の思い出はあるのですが、「NEW DUG」「DUG」は当時の私には敷居が高く、入ったか入っていないか記憶が曖昧です。 

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 「DUG」の入り口です。ここには、ホテルに行って荷物を置いて身軽になってから、あるいはあちらこちら回って、夜にでも来ようと思っていたのですが、いざ店の前まで来ると通り過ぎる事が出来ませんでした。

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 地下へ降りる階段の雰囲気はジャズ喫茶の定番ですね。一昨年行った四ッ谷の「いーぐる」もこんな感じでした。そのため記憶がごっちゃになっています。

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 写真撮り忘れましたが、SP-LE8Tと同じ格子模様のスピーカーがギターを奏でていました。ただ、SP-LE8Tに比べるとかなり小ぶりなスピーカーでした。

 ここはかつての「DIG」と「NEWDUG」を合わせた雰囲気のお店という感じがしました。オーナーは業界で有名な中平穂積さんです。著書や写真集が店内でも販売されていました。

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 目の前には灰皿やお酒が置かれています。カウンターには他に二人の男性客がいましたが、皆さんおいしそうに煙草を吸っていました。私は禁煙してもう10年近くになるのですが、こんな雰囲気のお店でコーヒーを飲みながらジャズを聞いていると無性に煙草が吸いたくなりました。

img125-002.jpg 今時珍しくマッチが置かれていました。これも記念にいただいてきました。

 一時間ほどいたのでしょうか。もっとゆっくりしていたかったのですが、他にも行きたい所があったので、夜また来れたら来たいなと思いながら店を出ることにしました。

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 店を出てふたたび靖国通りを五丁目に向かいます。ここはずいぶんおしゃれになった新宿ピカデリーの前です。

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 続いてテアトル新宿です。東南アジア系の映画が上映されていて、ちょうど終わったところなのか大勢の人が出てきたところでした。ポスターをちらっと見ただけですが、とても田舎では掛からなさそうな映画でした。

 若い頃、「明日に向かって撃て」とか「俺たちに明日は無い」など、ニューシネマと呼ばれる映画を見たのはピカデリーのほうだったか、テアトル新宿の方だったか思い出せません。名作二本立てで日曜日、客席はいつも超満員でした。

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 スマホのナビの案内で無事ホテルに着けました。「DUG」でゆっくりしたのでチェックインの時間になっていました。荷物を置いて身軽になった私は、このあともう少し新宿をうろつくのですが、長くなるので今日は一旦ここで止めさせていただきます。


 今夜は順番を通り越して、DUGでこの曲が掛かっていたか忘れましたがSonny Rollins(ソニ-・ロリンズ)Blues For Philly Joeです。ロリンズのテナーはもちろん、ウイントン・ケリーのピアノ、ダグ・ワトキンスのベースが心地良いですね。



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V12、おめでとう! [その他]

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 暖かさと寒さが行ったり来たりの3月になりました。いつもじれったい思いをさせられる3月なのですが、今年は2月が寒かったので、3月の声を聞いただけでほっとさせられます。やっと雪景色の写真からも開放されて、久々の畑の写真、ジャガイモを植えた畝です。


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 3月2日、我が同級生の息子、山中慎介WBC世界バンタム級チャンピオンの12回目の防衛戦が東京は両国国技館で行われました。去年は、京都と大阪で防衛戦があり東京はなかったので、2年振りです。また、同級生一団で応援に行ってきました。

 会場の両国国技館は初めて入りました。東京在住中の大昔、蔵前国技館で大相撲を見たことはあるのですが、こちらの方が広くてきれいで、さすが国技、大相撲が催されるところだと思いました。

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 両国駅構内に大相撲のパネルと力士の手形が展示されていました。

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 駅と国技館の間にある両国観光案内所です。

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 この建物の中には、お土産屋さんや飲食店があり、真ん中には土俵がこしらえられていました。

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 東京はこの日、午後から雨でした。観光案内所を出るとすぐに江戸東京博物館がありました。時間があったら入りたいと思いましたが、すでに入館時間は過ぎていました。その向こうに見えるのが両国国技館の建物です。

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 入場する人の波。タイトルマッチは午後8時からですが、私たちは6時半頃入場しました。

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 まだタイトルマッチまで時間があるので席は空席が目立ちます。

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 大相撲が催されるときは、天井につり上げられた櫓が降りてくるのでしょうね。館内をぐるっと取り囲む優勝力士の額、日本出身力士の優勝が途切れて久しかったのですが、先場所やっと稀勢の里関が優勝しました。

 しかし、何度も見回してみたのですが、稀勢の里関の優勝額はまだ飾られていません。一番新しいのが、その前の場所で優勝した鶴竜関のものでした。

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 午後8時、いよいよタイトルマッチです。挑戦者カルロス・カールソン選手に続いて、山中慎介チャンピオンがやや緊張した面持ちで登場です。

 画面右下に前回の大阪でチャンピオンの返り咲いたあと、引退した長谷川穂積元チャンピオンがテレビの解説者とし観戦しているところが写っています。

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 この左はヒットしたのでしょうか。今回、一発で決めようと力んだのか、とくに前半、左が空振りになって流れるシーンが多かった気がします。チャンピオン、ふわふわした感じでした。

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 挑戦者はカルロス・カールソン選手は26歳のメキシコ人、戦績は23戦22勝(13KO)1敗です。初めての世界戦挑戦だそうです。

 格下の相手だったのでしょうが、ボクシングに限らずスポーツ、勝負事は生もの、油断は禁物、何があるかわからないので、見ている方はハラハラドキドキでした。

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 ロープに追い込んでいます。

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 左ボディが決ってますね。

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 挑戦者は都合5度ダウンしたのですが、このダウンは何度目だったのか。

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 テクニカルノックアウトで勝利が決まり、セコンドに肩車されて場内を回る慎介チャンピオン。画面左上、客席にレスリングの吉田沙保里選手らしき姿が写っていますね。

 勝負が決る瞬間はいつも興奮してしまって、冷静にファインダーを見ることが出来ません。カメラらから目を離し、他の観客たちと一緒になってコブシを突き上げ、叫んでいました。

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 チャンピオンベルトを肩から掛けて、カメラに向かってポーズを取る山中慎介チャンピオン。12度目の防衛おめでとう。

 試合自体は相手が格下だったせいか、前回のモレノ選手の時のような緊張感はありませんでしたが、やはり勝利が決るまでは、相手のラッキーパンチがあたることもあるので心配でしたね。

 実際今回も、5度もダウン奪って楽勝のように思えましたが、ひやっとさせられる場面もあった気がします。ま、我々ファンとしては、勝ってくれればそれで良いのですが。

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 このあと私たちは、東京で合流した3人と合わせて10名で先ほどの両国観光案内所にある「霧島」と言うちゃんこ屋さんで、祝勝会、勝利の美酒に浸りました。


 連休を取ったため仕事が詰まってしまい、その後ブログの更新はおろか皆さんのブログへの訪問も滞っていますが、少しずつ追いついていきますのでよろしくお願いします。

 応援と称しての東京行き、実は今回もそれに便乗して懐かしい東京の街や人に会ってきたのですが、その話はまた次回以降にして、今日はまず防衛戦の報告でした。


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