So-net無料ブログ作成
検索選択

裏山の秋便り [自然]

 10月、11月と仕事が比較的楽だったので、私にはいい休養になりました。そのせいかどうか、余裕が生まれて11月は休まずにブログ更新出来ました。それどころか週一では、足りないくらいですが、取りあえず今日は、タイムリーに紅葉の裏山便りとしたいと思います。

 歩いたのはちょうど一週間ほど前のよく晴れた日でした。今では紅葉もかなり進んでいたり、もう終わりかけているところもありそうですが、一週間前の裏山はまだ少し早いようにも思えました。

_DSC0010.JPG 家の裏を出て、裏山に向かってなだらかな坂道を上がっていくと、途中に氏神様を祀った集落の神社の鳥居が見えてきます。

_DSC0016.JPG その鳥居をくぐった参道はさらに急な坂になって、ようやく上がりきると本殿が見えてきます。社は木々に囲まれてまだ朝日が全体に届いていないせいか、紅葉の景色は今ひとつに思えました。

 天井川に架かった石橋を渡って、本殿の前で右に折れるか左に折れるか迷いましたが、野鳥を求めて左に折れ裏山の方に向かうことにしました。

DSC_1476.JPG

DSC_1474.JPG 天井川に沿った雑木林の中の道は平坦です。川から差し込む朝日がまぶしいほどでした。

_DSC0017.JPG 天井川上流にはメタセコイヤの並木が広がっています。

_DSC0022.JPG

_DSC0030.JPG

DSC_2044.JPG 燃えるようなオレンジ色に染まるメタセコイアですが、まだ黄色や緑が目立つのは、少し時期が早いのでしょうね。近くのメジロやコゲラがいるスポットから、その日は姿も声もありませんでした。

_DSC0073.JPG

 あきらめて裏山の入り口にある沢に向かいます。赤く染まったカエデが沢を覆うように広がっていました。

 いつもならここから裏山に上がるのですが今日は鳥と紅葉を撮りたかったので引き返して、山裾あたりをうろうろしました。

DSC_1494.JPG

 野鳥の声に誘われて、「獣注意」の看板がかかった鎖を跨いで、雑木林の中に分け入って行きました。

_DSC0045.JPG

 カメラを胸元に携えて、息を殺してそうっと歩きます。それでもごく近くで、ふいに激しい羽音がして、鳥が飛び立っていくことがあります。

 茂みが深く、鳥の声が聞こえても姿がなかなか見えません。高い木々の上を鳥影が渡っていくのを恨めしげに見上げるだけです。やがて下の方に降りてきても、遠すぎたり混み合った枝葉が邪魔してうまくファインダーで捉えられません。

DSC_1590.JPG やっと捉えた一枚です。この画像の中のどこに鳥がいるかわかるでしょうか。保護色に守られて、まるで隠し絵のようです。

DSC_1600.JPG 写りはともかく、少し全体が判るように捉えられたのがこちらです。ミヤマホオジロでしょうか。

DSC_1674.JPG 野鳥の影を追いかけて、少しずつ奥に入っていきます。鳥影を見つけると逃げられないように、自分の気配を殺してじっとシャッターチャンスをうかがいます。

 鳥を追っているのに目の前の木漏れ日の美しい風景が気になります。この風景を撮りたい衝動を抑えることが出来ません。次にカメラを鳥がいたほうにもどすと、もう鳥陰はそこにはありません。

 木の上ばかり見上げて歩いているその足元から、急に羽音を立てて数羽の野鳥が飛び立ちました。しまったと思ってもあとの祭りです。

 でも、そのうちの数羽が遠くまで飛び立たず、頭上の木の枝に止まってくれました。

DSC_1956-001.JPG

DSC_1964-001.JPG 思いの外近くで撮れたのですが、林の中は暗く、目のあたりが黒い鳥なので、眼がはっきり写った写真があまりありませんでした。

DSC_2054-001.JPG これは証拠写真のようなもの、本当に木々の枝が網の目のように混み合った中で見つけたました。こちらはホオジロでしょうね。

 ここのところ鳥の写真はさっぱりでしたが、この間のジョウビタキ、今日はミヤマホオジロが撮れて少し得心が行きました。お昼の時間が迫っていたので今日はこの辺で切り上げることにしました。

DSC_2080.JPG

DSC_2087.JPG モクレンの大きな葉もずいぶん散っていました。

DSC_2101.JPG 孫が通っている幼稚園のイチョウ。

 帰り道、もう一度神社に寄って見たら、橋の上にかかるカエデにちょうどお昼の光が当たって、朝見たときより綺麗に輝いていました。

_DSC0095.JPG

_DSC0109.JPG

DSC_2103.JPG

_DSC0106.JPG

 東京では観測史上初の11月の積雪があったとか、関西地方、ここ2.3日は冷えましたがそれでも平年並み、どちらかというと暖かい晩秋のような気がします。

 今年も残すところあと一月あまりになりました。お出かけが多かった割に、今年もこれと言ったところに紅葉を見に行かず、いつもの裏山の秋で手軽に済ませてしまいました。

>
  The windmills of your mindと言うより、日本名「風のささやき」の方が通りがいいですね。今の季節になるとこのメロディが過ぎります。ミッシェル・ルグラン作曲で映画「華麗なる賭け」のタイトル曲ですが、私には映画よりこの歌の方が一人歩きしています。

 アート・ファーマーの演奏で取り上げようと思ったのですが、続いているのでYouTubeで他をさがしてみました。この曲はいろいろな人が歌ったり演奏しています。スティングなども面白そうでしたが、A行にこだわってみると、Alison Moyetと言う歌手にぶつかりました。全く知らない歌手なのですが、この歌のイメージにふさわしい声と雰囲気を持っているように思えました。


nice!(37)  コメント(28) 

ニコイチ [オーディオ]

DSC_1443-002.JPG

 この間の雨が止んで、あたりを見回してみると急に木々が色付きだしたような気がしています。11月も半ばを過ぎて季節はいよいよ晩秋、あちこちの紅葉も見頃を迎えているようです。

 そんな中、今日は久々にオーディオネタです。お金が無いとそういつも新しいアイテム導入することも出来ません。お金が無くても出来るのは、機器の配置換えくらい、それも済ませてしまうとしばらくはネタも途切れがちになってしまいます。

 気になって「ほぼ金曜日のそらへい」のマイカテゴリを見てみたら、なんとオーディオは今回で二回目という有様でした。前の「そらへいの音楽館」では76もあるのにです。もっとも総記事数に差がありますが、それにしてもです。

DSC_1491.JPG 

 なぜ今回久々のオーディオネタになったかというと、急にお金が出来て新しいアイテムが導入されたからでは無くて、このところずっと平穏な日々を過ごしていたのですが、やはり機器の故障が原因になりました。

 パソコンに向かうときは、サブのスピーカーCelestion3に切り替えて少音量で音楽を流しています。机の上の台に乗せてあるのですが、いつからかビビり音が出るようになってきました。

 かなり耳に近い位置で聞いているので、低音入力時に発生するビビり音がよく分かります。左チャンネルの方だけなのですが片方だけでも気になることに変わりはありません。

 たぶん、YAMAHAのアンプA-2000aの低音をブーストしだした頃から発生するようになった気がします。メインのスピーカー、JBL4312Dでは何とも無いのですが、古いCelestion3では低音ブースト刺激が強すぎたのかも知れません。

_DSC0002-001.JPG JBLコントロール1

 しばらく我慢していたのですが、どうにも我慢できなくなってCelestion3を外してしまいました。代わりに、最近使っていなかったJBLのコントロール1に変更です。

 これでパソコンをしながらとりあえず音楽を流すことは出来たのですが、ただコントロール1,遠くでボリュームを上げて聞く分には、そのサイズとは思えないほど良い音で鳴るのですが、耳のそばで聞くスピーカーではないようです。近くで聞くと音の荒さが目立ちます。少しボリュームを上げるとうるさく感じます。

 数ヶ月我慢してはいたのですが、秋になって音楽が心地良い季節になってくると、Celestion3の耳あたりのよい音が恋しくなりました。

 思い切って修理を依頼することにしました。引き受けて下さった方からユニットを外して送ると送料も少なくて済むと教えていただいたので、おそるおそるドライバーを持ち出しました。

_DSC0009-001.JPG

 以前、Celestion100のツィーターのダイアフラムがへこんでいるのが気になって、自力で直そうとユニットを分解して、ひどい目に遭っています。でも今回はエンクロージャーからユニットを外すだけだからドライバーさえあれば何とかなりそうです。

 スピーカーの中は、他のオーディオ機器に比べるとスカスカです。ユニットを外したエンクロージャーボックスの中は、細いリード線と白い綿が見えるだけでした。エンクロージャーからユニットを完全に切り離すには、リード線を外す必要があります。切るしかないなぁと思って中を覗いているときに思い出しました。

 Celestion3、もう一組ジャンク品を買ってあったのでした。古い機器なのでもしもの時用に買っていたのをすっかり忘れていました。

 ジャンクのCelestion3はバスレフ式でした。私が使っているのは密閉式ですがそれはエンクロージャーにダクトがあるかないかの形式が違うだけです。ツィーターやウーハーなどのユニットは外観上、全く同じに見えます。修理に出す前にユニットを交換して見る価値はありそうです。

_DSC0016-001.JPG

 ジャンクCelestion3のジャンクの理由は、片方が音が全く出ませんでした。もう一方は音は出ますが、ツィーターのダイアフラムが激しくひしゃげています。しかも両方ともサランネットが欠品していました。確か5千円か6千円ほどで落札したと思います。

 私はハンダ付け出来ませんので、リード線を切って圧着スリーブで繋げば良いとリード線を切りました。ところがあとで判ったのですが、リード線はユニットにハンダ付けされているのでは無く、差し込み式になっていました。

_DSC0007-001.JPG上の写真の赤と青のツィーター用のリード線は気がついてからなので線を切らず、差し込み用の端子が付いたままになってます。下のウーファー用の黄色いリード線は、切れています。

 密閉式Celestion3のウーファーを外し、ジャンクCelestion3の音が出ない方のウーファーを外して密閉式に取り付けてみました。駄目なら、もう一方の音が出ている方のウーファーに交換すれば良いと思ったのですが、ちゃんと音が出ました。ビビりもありません。嬉しくなりました。

_DSC0008.JPG

 ついでに、密閉式Celestion3のツィーターのダイアフラムに微少な凹み傷があったので、これもジャンクCelestion3の綺麗なツィーターと交換しました。ニコイチで密閉式Celestion3のできあがりです。

 さっそくコントロール1を外して、Celestion3を取り付けました。久し振りに聞くCelestion3はJBLコントロール1のあとで聞くとちょっと物足りないくらいおとなしく刺激のない音です。

 でも、聞き慣れてくると物足りなく思えた音が豊潤に響き始めます。ボーカル、ギターのつま弾き、ピアノのリズム、滑らかなクラリネットの音色、音量は同じなのに耳に心地良くなじみます。

 ニアフィールドで聞くのでこれくらいがちょうど良いのです。アンプ側で少しボリュームを上げても、全然うるさく感じません。さすがCelestion3です。

 久々のオーディオいじりでしたが、これくらいなら冷や汗もかかず楽しく過ごせました。

DSC_2135.JPG


 ある雑誌を読んでいたら、浅川マキがジャズボーカルの範疇に入れられていました。そう言われれば、彼女はフォークの出ですが、確かにジャズのムードがあります。ビリー・ホリディなどに通じるところがあるような・・・

 でも今夜は同じA行でもAstrud Gilberto(アストラッド・ジルベルト)。こちらもジャズと言うよりボサノバで有名な歌手ですが、やはりスタン・ゲッツと共演した「イパネバの娘」があまりにも有名。



nice!(34)  コメント(22) 

この頃のこと [日々]

DSC_0154.JPG

 暖かかったり寒かったりを繰り返しながら、秋は少しずつ深まって行くようです。ここ数日は秋を通り越してもう冬が訪れたかと思うほど寒い日が続きました。そんな不安定な気候のせいか、それとも遊びすぎた付けが回ってきたのか珍しく風邪気味です。

 寒くなりだしたのがいつからだったか忘れましたが、先週くらいから少し喉の痛みを感じていました。用心をしなければと思いつ、土曜日は同級生のsatoshi君のところで、JBL4333でジャズを聞く日、外す訳にはいきません。

 ところが集まったメンバーが予想より多くて、ジャズはどこへやら、結局いつもの同級生の賑やかで馬鹿騒ぎの続く楽しい夜となってしまいました。

 ただいつもと違ったのは、お開きが早かったことです。いつものように日にちをまたぎはしないか心配しましたが、10時過ぎには帰宅、妻に珍しく早いわねと言われてしまいました。

 実は翌日、町内でお伊勢参りに行く日でした。あまり遅くならないようにと妻に言われていたのですが、その妻の予想を上回る早い帰宅だったようです。

DSC_0176.jpg 

 お伊勢参りの日は暖かいお天気の日でした。去年一年間、地元神社の当番を町内でつとめたので、そのお礼のお参りでした。日帰りなので、各家二人平均の参加があり、ちいさい子供さんもいて和やかなバス旅行でした。

 伊勢参りの翌日は学生時代の友人、小樽にいるsatoが奥さんを連れて会いに来てくれました。satoに会うのは7年振りですが、奥さんとは20年振りの再会です。

 彼らが経つ直前、北海道は一ヶ月早い積雪に見舞われて、その影響が飛行機にもあったそうでこちらに着いたのも予定より遅れたようでした。

 中学の同級生に紹介してもらったお店で、まずは無事再会出来たこと、お互いの健康を祝して乾杯でした。あれこれと積もる話をして時は瞬く間に過ぎました。

 二次会は例によってジャズバー「コルトレーン」へ行きました。satoも若い時はコルトレーン信者みたいなところがあったのですが、この夜はもう一方のはお気に入りブッカー・リトルをリクエストしたりしていました。

 名残惜しい夜の時間は瞬く間に過ぎて、彼らは来年も来ると約束し、私も70歳までにはもう一度北海道へ行くと約束して駅の改札で別れました。


 古い友との久し振りの邂逅にはしゃぎ過ぎてしまい、喉を壊してしまいました。次の日はすっかり喉が潰れ、声がかすれて出ません。大きいマスクをして職場に行ったら、職場では最高齢なので若い人たちからいたわられてしまいました。実は三日連続でお酒喚ばれて遊んでいた不良老人なのですが。

 風邪は熱も無く、声も次第に出るようになってきているのですが、今度は咳が出るようになって、とくに寝ているときに咳に見舞われると、眠りが妨げられるのがちょっとつらいですね。

_DSC0001-001.JPG

 そんな日々、修理を頼んでいたCelestion UL6が治った上に綺麗に化粧直しを施されて戻ってきました。エンクロージャもユニットもピカピカに磨かれて、見違えるようです。試聴を兼ねて、久しぶりにあれこれレコードを取り替え聞きました。

 前からそうだったのか、メンテナンス修理を受けてさらに良くなったのか、アート・ペッパーのアルトサックスの滑らかな音色に打たれました。この音の根源は真空管アンプなのでしょうが、最終的に音を出すCelestion UL6も多分に寄与していると思います。

 私の部屋には、YAMAHAのトランジスタアンプA-2000aJBL4312Dの組み合わせと、もう一つ真空管アンプLUXA3500とCelestion UL6の組み合わせがあるのですが、耳あたりの優しい真空管アンプとCelestion UL6の音を聞いていると心底心地良くて、このままこの組み合わせだけで良いのでは無いかと思えてしまいます。

 今日は雨も風も止んで、朝から晴れ間のぽかぽか陽気でした。風邪気味で寒い日を過ごしていた身には、ほっとする小春日和です。

 10月の末頃から、家の周りのどこからともなく聞こえる高い鳴き声はジョウビタキに違いありません。妻はその声をネジを回すときの軋る音に似ていると言います。

 声がする方をさがしてもなかなか姿が見えなかったのですが、ここ数日、しっかりと肉眼で見えるところまで降りてくるようになり、さっそくカメラを持ち出しました。

DSC_0960.JPG家の裏の桜の枝で

DSC_1248.JPGお隣の畑の杭の上で

 ずっと不調だった野鳥の写真、まだまだなのですが二つの要因によってようやく少し納得のいく写真が撮れるようになりました。その顛末については、また次の機会にでもお話ししたいと思います。

写真.jpg

 そして今日の締めは、やっと畑にタマネギを植えることが出来たことです。手前右手の畝が今日植えた分です。左の畝は月初に植えた早生苗です。奥は小松菜やほうれん草など。

 暖かな日差しを受けての野良仕事はのどかで気持ちの良いものですね。植え時を逃したニンジンも、初めてトンネル栽培に挑戦して、今日見たらポツポツ芽を出していました。駄目かと思っていたので嬉しかったです。

 今日はとりとめも無く、ただいろいろなことを一度に長々と書き連ねてしまいました。寒暖の差が激しいこの頃、皆さんもお風邪など召されませんように。

DSC_0163.JPG


 今日もボーカルでアン・バートンです。お気に入りの歌手なのにこのブログに載せるために久し振りにターンテーブルに載せました。秋に似合う歌手ですね。



nice!(40)  コメント(26) 

読書の秋・・・ [読書]

DSC_0207.JPG

 読書の秋と言うタイトルを付けるには、秋が深まりすぎていると思ったのですが、調べてみたら10月27日から11月9日まで読書週間だそうです。何かと外しがちなそらへいですが、今回はたまたまですがぴたりの時事ネタになりました。

 読書、質は言わずもがな、読書量も歳とともに減っています。減っている一番の原因は若い頃は電車移動が多く、何処へ行くにも必ず読みかけの文庫本を携えていたものですが、車を運転するようになって本を持ち歩く習慣がなくなりました。移動中、つまり運転中は本を読めません。

 それでも頑張って3・40代は本読んでいた方ですが、読書量減少の原因の第二弾は、パソコンをするようになってからのような気がします。ともかくパソコンに向かうようになってから、時間を取られることが多く、静かに読書する時間がめっきり減ってしまいました。

DSC_0119.JPG

 読書量減少のとどめはやはり近頃のスマートホンでしょうか。これは持ち歩けるパソコンなので、常に携帯しています。本を持つ代わりにスマホを持ち、本を開く代わりにスマホの画面に見入っています。ますます本を開く場面が狭められています。

 と言うような訳で、年齢による読書意欲の減退もあるのですが、外的要因、つまり本に接したり、本を開く時間、ゆっくり読書する時間そのものが減っています。私だけでなく、巷でも読書や書籍の購買が減っている要因に、パソコンとかゲーム、携帯電話などが取りざたされて久しい気がします。

 ところが最近、少し風向きが変わってきて、ひょっとするとこの読書量減退の最大の要因の一つであるスマートフォンが、逆に読書量を増やすきっかけになるかも知れないと言うことに気づきました。

DSC_0094.JPG

 ある夏の日のこと、用事で出かけてその出先で時間をつぶさなければいけないことがあったのですが、時間つぶしの文庫本を用意して来るのを忘れました。と言うか本を持ち歩く習慣が無くなっています。

 困ったなと思いながら、しばらくスマホのネットニュースで時間をつぶしていたのですが、それも飽きてきました。さて、どうするかと思ったとき、電子書籍の購入を思いつきました。その場でアマゾンで本を探し、キンドルアプリをインストールすればすぐ読むことが出来るのです。

 読んだのは

夏への扉

夏への扉

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/01/25
  • メディア: Kindle版

 時期的にぴったりのタイトルでした。なんとなく想像力をかき立てる表紙のイラスト、昔読んだSFにも似たストーリーの広告文にも惹かれました。

 読んだ中身は私の期待とはちょっと違った奇妙なSF小説でした。小説の舞台の始まりが1970年と言うことにも興味があったのですが、懐かしい1970年は設定がそうであると言うだけでした。イラストの猫も物語が始まって前半のうちにいなくなってしまいます。

 冷凍睡眠とか自動車自動操縦とか家事ロボットなどが出てきたり、やや不完全なタイムマシンで過去や未来を行ったり来たりするのですが、小説が科学に忠実すぎるのか映画のSFほど楽しくありません。

 また主人公が冷凍睡眠やタイムマシンで行き来する未来が今の2016年よりかなり前の2000年である設定にも、仕方ないことなのですが違和感を感じてしまいました。その小説では実現していることが2016年ではまだ影も形もなかったり、あるいは一部だけであったり、開発が始まったばかりのものが多かったからです。

DSC_0128.JPG

 5月に買った新しいスマホ端末SONYのE5823の画面は精緻で十分に電子書籍の文字に耐えられるものです。むしろ独特の書体と相俟ってスマホで本を読むことが楽しく思えました。ただバックライトの設定が明るすぎたのか、あまり根を詰めて読むと、後でパソコン画面の文字が読みにくくなることがありました。

 スマホの中に本を入れておくと、何冊入れてもかさばりませんし、いつでも何処でもちょっとした隙間に本が読めるのでそれは便利だなと思います。スマホはほとんど持ち歩きますからね。これで私を悩ませている読書量の減少を食い止めることが出来るかも知れないと思いました。

DSC_0151.JPG

 「夏への扉」を読んでいる時に、アマゾンが定額制のキンドルアンリミテッドを発表しました。980円/月で読み放題になるサービスです。蔵書は約120万冊だそうですが日本語で読めるのはその10分の1の12万冊だそうです。もちろん雑誌も加わります。一ヶ月のお試し版があるのでさっそく、登録してみました。

 結論から言うと、雑誌の品揃えラインナップは圧倒的にdマガジンの方が良いですね。キンドルアンリミテッドのラインナップには私がいつも買っている雑誌や主要雑誌がかなり抜け落ちていました。

 キンドルアンリミテッドを契約すると常に10冊の本をダウロードして持ち歩くことが出来ます。11冊目が必要になったときは、どれかを削らないといけないそうです。

マチネの終わりに

マチネの終わりに

  • 出版社/メーカー: コルク
  • 発売日: 2016/04/08
  • メディア: Kindle版

 「夏への扉」を読み終えてから、キンドルアンリミテッドお試しで、平野啓一郎「マチネの終わりに」をダウンロードして読みました。

 これはなかなか面白かったですね。芸術や現代のグローバルな問題を背景にしながら、さして若くもない音楽家とジャーナリストの恋愛を描いていて読み応えがありました。久し振りに恋愛小説を読んだ気がしました。

DSC_0168.JPG

 お試しの一ヶ月間に結局雑誌数冊と書籍は「マチネの終わりに」だけしか読むことが出来ませんでした。めいっぱいの10冊登録してみましたが、いくら読み放題と言ってもそんなに読める訳でもないですね。

 画像がない文字のみの電子書籍は、読むのにかかる時間はリアル書籍と同じであまり違和感なく入っていくことが出来ました。しおりも付けられますし、今読んでいるところが全体のどのあたりにとか、その章や全体を読み終えるのにあとどれくらいかかるか教えてくれたりします。ただ、普通の書籍を読むより眼に負担がかかったことが気になりました。

 ビジュアル主体、あるいは画像と文字が配列された雑誌は思ったより読みにくかったですね。まずダウンロードに少し手間取りますし、画像と文字が混じっているとスマホではかなり見にくくなります。

DSC_0158.JPG

 期待していた雑誌のラインナップが思ったほどではなかったこと、スマホでは見にくいこと、書籍では、最新版がどれだけ見られるのか、あるいは読みたい本を探したり出会ったりするのに、リアル書店より面倒そうなこと、一ヶ月でどれだけ読めるか、読めないときは980円は高いかも知れないこと、目に悪いかも知れないことなど総合的に判断してお試し一ヶ月でキンドルアンリミテッドを解約しました。

 お試し版を解約すると、「マチネの終わりに」を始めダウンロードしていた雑誌はは読めなくなりました。単品でお金を支払っている「夏への扉」は今でも 読むことが出来ます。

 今後も本を持ち歩くことはあまり期待できないので、隙間時間や出先で本を読みたくなった時は、昔からある「青空文庫」で済まそうかなと思います。無料ですし、著作権が切れたかなりの作家、作品を網羅しています。

 短い随筆なども掲載されているのでちょっとした時間に利用するのも悪くありません。画面や書体は、他の有料電子書籍に比べると垢抜けしませんが読みにくいことはありません。

 青空文庫に無い新刊や新しい本は、従来通り書店や中古本、図書館の利用になります。リアル書籍には手触り感、重さ、新刊の匂い、古本の匂い、所有の喜びなど捨てがたいものがあります。

 次は一ヶ月400円で主な雑誌が読み放題のdマガジンを試して見ようかと思っています。 

DSC_0161.JPG


 今日はボーカルです。アニー・ロスジェリー・マリガンカルテットの組み合わせ、アニー・ロスのちょっと癖のある歌い方に、芸達者なジェリー・マリガンのバリトンサックスが絡んでなかなか楽しい仕上がりになっています。 



nice!(36)  コメント(24)