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京都北山でコンサート [音楽]

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 去年の12月7日、年内最後のコンサート詣では、京都北山にある京都コンサートホールで開かれたジャズコンサートでした。京都でも北山方面は滅多に行かないので楽しみしていたのですが、冬の日は短くて地下鉄の駅を降りたらもうすっかり日が落ちていました。

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 代わりに駅からコンサートホールまでの道のりが、クリスマス前のライトアップで彩られていて別の楽しみがありました。

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 ホール前の池にもイルミネーション

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 初めて来るホールなのですが、立派なホールで驚きました。

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 一階から二階上がる回廊の壁にこのホールで演奏した演奏家たちの写真が飾られていました。内外のクラシック音楽の演奏家ばかり、小澤征爾や朝比奈隆、岩城宏之、フランツ・ブリュッヘン、アルフレッド・ブレンデルなど錚々たる顔ぶれでした。

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 演奏会場に入ると、この間の大阪のコンサートホールのように正面に大きなパイプオルガンが据え付けられていました。京都コンサートホールのパイプオルガンは国内最大級だそうです。一度生の演奏を聴いてみたいものです。

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 私の席から見たステージです。今回ぎりぎりにチケットを買ったにもかかわらず、前後左右どちらからもど真ん中の席を確保することが出来てラッキーでした。


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 当ホールはクラッシック演奏が主のようですが、この夜はビッグバンドジャズです。よく調べもせず、「スエーデンの歌姫マルガリータ・ベンクトソン」という宣伝の惹句に引かれて衝動的にチケットを買ったのでした。

 ところが行ってみると、主役はアロージャズオーケストラというビッグバンドオーケストラでした。アロージャズオーケストラは60年以上の歴史がある関西でもトップクラスのジャズオーケストラなんですね。全然知りませんでした。

 ビッグバンドジャズは、昔サド&メルオーケストラアール・ハインズオーケストラカウント・ベイシー楽団などを聞きに行ったことがありますが、それはいずれも20代の頃の話なので、今回ほぼ40年振りのことになります。

 初めて聞いたのがサド&メルでした。ビッグバンドとかジャズオーケストラというのでクラシックのオーケストラのイメージして行ったら、思ったより小さい編成で驚きました。

 ジャズオーケストラの場合、ドラム、ピアノ、ベースのリズムに、トランペット4、トロンボーン4、サックス系4という管楽器中心の構成なので、弦楽器がない分少人数になるのは当たり前ですね。

 生のコンサートへ行くようになって、初めて鳥肌立ったのが、ビッグバンド演奏でした。トランペットやトロンボーンのセクションがいっせいに立ち上がって吹くところがなんともかっこうよく感じたものでした。

 ソロを取るミュージシャンが、タキシードから長い手足をはみ出させて、ひょうひょうとした格好でステージ中央に出て来る様子もユーモラスでした。

 そしてビッグバンドのジャズは、クラブなどでお客を楽しませるために演奏してきた成り立ちがあるので、演奏を聞かせる面が強いコンボジャズに比べてエンターテーメント性が強いですね。聞いているだけで自然乗ってきますし、楽しいです。

 今回のアロージャズオーケストラは、私が今まで聞いたビッグバンドに比べると日本人で構成されているので、当然ですが小さく見えました。でも、演奏の方は、さすが歴史のあるバンド、ちゃんとビッグバンドの醍醐味を聞かせてくれました。

 いきなり「A列車で行こう」で始まりました。バンド全体がいっせいに演奏すると、心地よい音の厚みがステージから客席に押し寄せます。アンサンブル、ソロ、掛け合いがあって、嫌でも盛り上がってきます。

 この夜は、デューク・エリントンの曲中心でした。家のオーディオではビッグバンドもエリントンもあまり聞かないので新鮮に感じましたね。演奏を聞きながら、エリントンの曲ってこんなに楽しかったのか、家に帰ったら聞き直してみようと思いました。

 数曲アロージャズオーケストラだけの演奏があり、もう一人のスエーデン人のゲスト、ペーター・アスプルンドがトランペットとフリューゲルホーンをもって登場しました。

 私は、マルガリータ・ベンクルトソンしか眼中になかったので、彼が出てきたときそう言えばパンフレットにそんな人が書いてあったな、と言う程度の認識しかなくあまり期待していませんでした。

 ところが彼がトランペットをもって、イン・ア・センチメンタルムードを吹き始めた時、今まで聞いていたトランペットとは違うことがすぐにわかりました。会場もそれを知るように身じろぎもせずに耳を傾けています。

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 そんなことを言っては失礼ですが、その前にアロージャズオーケストラのトランペット奏者が取ったソロとは明らかに違いました。吹かれる一音一音がしっかりしていて、音は澄んでいて力強く、管を震わせながら綺麗に吹き上がります。

 スローな曲をたっぷり聞かせる場面が多く、ちょっとアート・ファーマー系かなと思ったのですが、アップテンポの曲では勢いよく吹ききって、ハイノートを連発してました。流石です。

 サド、メルのサド・ジョーンズは有名なトランペッターでしたし、カウント・ベイシー楽団にも優れたトランペッターがいたはずですが、もう40年も前のこと、すっかり忘れています。今夜はペーター・アスプルントと言うトランペッターを知り、生で聞けたことが最高でした。

 彼は、トランペットの他に歌も歌いました。歌もトランペット同様、温かみのあるバリトンで、おおきく勢いよく声を張り上げていました。彼がジャズに最初に引かれたのはルイ・アームストロングを聞いてからなのだそうで、サッチモ同様、歌とトランペットを見事に実現しています。

img121-003.jpg リベカ

 なかなかお喋りも上手で、長身、素敵な紳士という感じでした。そして今回の演奏会、何が良かったと言って、MCにリベカさんがいてくれたことです。

 曲の説明からバンドやミュージシャンの紹介、ゲスト演奏者との英語での丁々発止のやりとり、いつもなら面白い話も私は置いてきぼりになりますが、彼女が煥発を入れず翻訳してくれます。

 ペーター・アスプルンド、来日は確か4度目と言っていたと思います。日本は素晴らしい、レストランでもカフェに入ってもジャズが流れていて、まるでジャズ大国だと言ってました。本当に最近はショッピングセンターでも当たり前にジャズが流れていますからね。


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 後半、お目当てのマルガリータ・ベンクトソンが出てくるのですが、私はすっかりペーターに圧倒されていて、肝心の彼女の歌には今ひとつ乗り切れませんでした。

 透明で綺麗な歌声なのですが、ジャズというとどうしてもハスキーボイス、PAの関係かオーケストラがいっせいに演奏しだすと彼女の声がかき消されがちでした。

 ヨーロッパ人らしく彼女も長身で赤いドレス姿が舞台映えしていました。とても50歳には見えない綺麗な方でした。ただ、その声の質からビッグバンドといっしょに歌うより、ピアノトリオをバックにしっとり歌う方が合っているように思いました。スエーデンでもソロになる前は、ユニットを組んでアカペラで歌っていたりしたそうです。

 最後は、ペーター・アスプルンドも加わって、おおいに盛り上がりました。彼は客席だけでなく、他の演奏者を乗せるのも上手で、アロージャズオーケストラのトランペッター二人と彼との三人でトランペットバトルを始めた時は、ほんとに楽しかったですね。

 もちろん実力差は歴然としてましたが、オーケストラのトランペッターも楽しそうに演奏してました。こんな一流のトランペッターとバトル出来るなんてめったにないのではないでしょうか。きっと勉強になったと思います。

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 会場ロビーでペーター・アスプルンドのCDは一枚しか販売されていませんでした。その一枚を購入して、後からこちらの一枚を中古で手に入れました。ジャケット写真からして、こちらのほうが若い時の演奏のようです。若々しくシンプルに吹いていてお気に入りです。


 と言うことで今夜のYouTubeは、abcの順序を無視してPeter Asplund(ペーター・アスプルンド)です。少し早いですが、マイ・ファニー・バレンタイン


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takenoko

立派なホールが出来たんですね。京都と言えば京都会館だと思っていたら京都会館も変わったんですね。
by takenoko (2017-01-14 06:51) 

sigedonn

良し悪しを聞き分ける音楽耳は自分にはないと思いますが、
心地よいトランペットの音色、
ありがとうございました。

生演奏、いいですね。
ビックバンド物の古い映画好きです。
by sigedonn (2017-01-14 11:22) 

そらへい

takenokoさん
こんにちは

私も京都会館しか知りませんでした。
コンサートホール、京都最大でもう20年余経つそうです。
京都会館もロームシアターに名前変えて
大改装、別の建物になっていますね。
by そらへい (2017-01-14 13:53) 

そらへい

sigedonnさん
こんにちは

私の耳、子供の頃からぼんくらでしたが
長い間、レコードを聞いてきたおかげか
この時、はっきり聞き分けられて自分でも驚きました。

生演奏、こういう出会いがあるからたまりませんね。
「グレン・ミラー物語」とかサッチモとビリー・ホリデーが出る
「ニュー・オリンズ」とかいいのがありますね。
なかなか良い映画がありますね。

by そらへい (2017-01-14 13:59) 

夏炉冬扇

荘重ですね、きっと。
by 夏炉冬扇 (2017-01-14 21:35) 

そらへい

パイプオルガンのことですね。
バッハのプレリュードとフーガなんて
聞いたら最高でしょうね。
by そらへい (2017-01-15 00:48) 

プリウス

そらへいさん、こんばんは!!

素敵なコンサートへ行かれたようですね!!

やはり、生演奏の会場の雰囲気や熱気は独特ですね!!

京都コンサートホールには凄い!パイプオルガンがあるんですね!!

・・・和服美人との出会い以外でも、京都へ行きたくなりました!!
by プリウス (2017-01-15 18:20) 

ぼんぼちぼちぼち

ほんとに立派なホールでやすね。
床がエッシャーの作品のようでやすね。
デュークエリントン、詳しくないけど好きでやす(◎o◎6~♪
by ぼんぼちぼちぼち (2017-01-15 21:56) 

駅員3

これは素晴らしいコンサートホールですね。
さぞかし素晴らしい演奏会だったことでしょう。
またこんな小屋で演奏してみたいなぁ・・・・
by 駅員3 (2017-01-16 07:14) 

そらへい

プリウスさん
こんばんは

福島の冬はいかがですか。
こちらは今冬初めての積雪があり、即席の雪国でした。

このコンサートは、誰かスターがいるわけでは無く、
純粋に音楽や演奏を楽しめるライブでしたね。
しばらくコンサートご無沙汰している間に
あちこちに立派なホールが出来ていたんですね。
京都は他にも見所がいっぱいですよ。
by そらへい (2017-01-16 20:06) 

そらへい

ぼんぼちぼちぼちさん
こんばんは

エッシャーの作品のようは床の部屋は
何の部屋なんでしょうね。
遊びの空間と言うには贅沢すぎる気がしますが。
デューク・エリントン、いいですよね。
ビッグバンドの良さも見直しました。
by そらへい (2017-01-16 20:10) 

そらへい

駅員3さん
こんばんは

ここのホールで、次はクラシック
あるいはパイプオルガンの演奏を聞いてみたいですね。
今年になっていろいろ催し企画されているようですが
予算その他諸事情で見送りです。
こんな素敵なステージで演奏できたら
羨ましいですね。
by そらへい (2017-01-16 20:12) 

たいへー

コンサートで音楽を楽しみたいですなぁ。
なかなか時間が見つけられないこの頃です。
by たいへー (2017-01-18 08:11) 

yasumichi!

  そらへいさん こんにちは 寒いですね~
京都ホ-ルでジャズコンサ-トへ行かれたましたか いいですネ~
筑後には、この様なホ-ルは無く、福岡まで出て行きます
 1月11日 コカコ-ラウエストの主催でアクロス福岡へ行きました
  「ウィ-ン・リング・アンサンブル、ニュ-イヤ-コンサ-ト」へ
妻が葉書で応募し、当選しましたので 此の前も当たり行きました
 今回はクラッシック音楽です。演奏者が交響楽団から選抜された
 演奏者の為、聴いて良かったです 
  クラッシック音楽、偶には良いですね 昔、労音で聴いてました
   何時もコメント有り難う御座います 今年も宜しくお願いします 
by yasumichi! (2017-01-18 13:49) 

そらへい

たいへーさん
こんばんは

長野からだと、大きなコンサートは名古屋に出ないといけないのでしょうか。
いずれにしても、私も本格的に行きだしたのは去年から
たいへーさんが私と同じ境遇になるまでまだ少し時間がありそうです。
by そらへい (2017-01-19 20:42) 

そらへい

yasumichi!さん
こんばんは

ニューイヤーコンサートをご夫婦で楽しまれましたか。
たまにはクラシックもいいものですね。
お金を掛けなくていけるのはもっといいですね。
そういう催し、私ももう少しさがすようにしないと
財布が心配です。
労音、懐かしいですね。
私は主に労演でした。誘われて芝居を時々見に行ってました。
今は、もうこのような組織はないのでしょうね。
若い人の気質も変わってしまいました。
まだまだ寒い日続きますが、お身体気をつけてくださいね。

by そらへい (2017-01-19 20:49) 

ケンタパパ

このホールはとても懐かしいです!
京都に住んでいたころ、ここでサンサーンスのSymNo.3「オルガン付」の演奏にヴィオラで参加したことがあります。パイプオルガン最高でしたね。もう20年近く前のアマオケでのことですが。
by ケンタパパ (2017-01-19 23:48) 

そらへい

ケンタパパさん
こんばんは

京都に住んでおられて
ここで演奏された経験がおありだったとはおどろきです。
しかも、ヴィオラとは、凄い思い出ですね。
20年前というと、まだこのホールが出来て
間がない頃だったのでしょうね。
by そらへい (2017-01-21 21:19) 

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